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ウナギの完全養殖大量生産の技術確立か [ニュース]

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 12日、独立行政法人水産総合研究センターが、ニホンウナギの養殖について、大量生産の実現を可能とする
技術開発に成功したと発表しました。

 ニホンウナギの養殖は稚魚であるシラスウナギを漁により捕獲して育てるものですが、近年シラスウナギは不漁続きです。

 昨年には環境省により、天然のニホンウナギが絶滅危惧種に指定されました。

 このような事情もあり、ニホンウナギの完全養殖が期待されていましたが、完全養殖を実現するためには、卵の孵化→シラスウナギの前身の仔魚→シラスウナギ→成魚といった流れを作らなければなりません。

 卵の孵化については、2010年に同センターが世界で初めて成功させましたが、その後の仔魚をシラスウナギに成長させることがまた難しく、今までは、仔魚が水槽内の細菌などにより死んでしまうため、毎日きれいな水槽に手作業で移し変える必要があり、小型の水槽しか使えませんでした。

 この方法により完全養殖は実現したのですが、これでは大量生産は難しく、実用的ではありません。

 今回発表された方法は、大型の水槽2個を連結し殺菌した海水をかけ流しにするというもので、1日おきに水流で仔魚を一方の水槽に移動させ、その間に他方の水槽を掃除し水質悪化を防ぐというものです。

 この方法により、将来の大量生産の夢が実現するのではないかと期待されています。

 近年、シラスウナギの不漁続きでウナギの値段も高騰しています。

 このままの状態が続けば、庶民の口に入らなくなるかもしれないともいわれています。

 そんな中、今回の発表は大変期待できるものです。

 しかし、まだ、仔魚からシラスウナギに成長する確率は低いようです。

 今後は餌の改良などを行なって、さらに成功に近づく技術の開発に取り組むということです。





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