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いわき市沿岸クロダイから1万2400ベクレル検出 [社会問題]

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 10日、独立行政法人水産総合研究センターの発表により、福島県いわき市沿岸で採取したクロダイから1キログラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが明らかになりました。

 これは、一般食品における基準値の124倍に相当する濃度です。

 尚、この際、37匹のクロダイが捕獲され調査されましたが、基準値を超えたものは3匹で、高線量を示した順に、1万2400ベクレル、426ベクレル、197ベクレルで、その他は基準値以下ということです。

 1匹だけ特に高い数値を示したため、今後、原因や汚染時期などについて詳しく調べるということです。


 クロダイは、ほかの魚に比べて放射性物質の濃度が下がりにくいといわれています。

 従って、福島、宮城両県で出荷は制限されていますし、茨城県北部でも操業自粛の対象となっています。

 当然、今回の調査対象の海域から一般に出荷されることはありません。

 しかし、今回の調査で見つかった高濃度で汚染されたクロダイは1匹です。

 例えば、今回の調査でこの1匹が捕獲されていなければ、この海域はほぼ安全とされてしまっていたかもしれません。

 また、もしも、このような高線量の汚染魚が、出荷制限されている海域から外にでて、他の魚に捕食されるということになれば、他の海域で獲れる魚も安全ではなくなるということになります。

 こういう魚が国民の口に入らないようにするためには、漁で捕獲した魚のすべての放射線量を調べなくてはいけません。

 このような手間と時間がかかることは、当然現実的ではありません。

 おそらく、同じ海域で捕獲したものであれば、その中の何匹かを調べ、その結果基準値を超えるものが見つからなければ、その海域のすべての魚は安全ということになってしまうのでしょう。

 知らずに口にしたそれらの魚によって、放射性物質が誰かの体内に蓄積していくということです。

 我々は、今後何十年もの間、こういった危険にさらされ続けなくてはなりません。

 福島第一原発の安全管理も十分でない状況で、今後も原発を推進していこうとする考えに賛成できるはずがありません。

 福島にしても、もともと安全だとされていたのにこの始末です。

 当たり前のことですが、他の原発は安全であると聞いても、簡単に信用できるものではありません。

 なぜ、このような状態で、原発推進を急ぐのか、本当に理解に苦しみます。




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