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海上自衛隊、いじめによる自殺告発した隊員を懲戒 [ニュース]

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 8日、海上自衛隊が、”護衛艦たちかぜ乗組員の自殺についての調査文書を隠している”と内部告発をした隊員について、懲戒処分の手続きを始めたことが明らかになりました。

 この調査文書は海上自衛隊が乗組員が04年に自殺した直後に行なった、”たちかぜ”の乗組員190人に対して”いじめ”の有無を尋ねたアンケートです。

 海上自衛隊は、遺族が情報公開を請求した際、原本は破棄したと答えたといいます。

 しかし、当時、遺族の訴訟を担当していた隊員は、破棄されたとする原本が存在していることを知り、防衛省の公益通報窓口に告発しましたが、海上自衛隊が認めなかったため、”海自は文書を隠している”とする陳述書を東京高裁に提出したということです。

 これに対し、海上自衛隊は再調査をし、破棄は撤回され乗組員遺族に対し謝罪をしました。

 今回の件については、内閣府の審査会も、”不都合な事実を隠蔽しようとする傾向がある”として海上自衛隊の体質を厳しく批判しています。

 この隊員が告発をしなければ、今回のいじめの事実は永遠に闇に葬られていたところです。

 今後、特定秘密保護法のもと、このような国家機関の不都合は開示されることがなくなるのでしょうか。

 どんなに遺族が請求しようとも、法律に守られて真相が明らかにされないということになってしまうのでしょうか。

 太平洋戦争を経験した方が、”戦時中の情報統制を思い出す”と述べていましたが、まさしくそのような社会になっていくことが懸念されて仕方ありません。

 何をしても、その事実を隠すことができるとなれば、行為に対する抑止力が低下することは目に見えています。

 特にピラミッド型をした組織構造の場合、だれか一人が悪に染まれば、その直属の階層すべてがそれに倣うことにもなりかねません。

 これは、まさしく戦時中の再現です。

 この国の将来が不安でなりません。





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